夢と目標の副作用

2007-07-17

夢、目標がテーマの話。

先日もこんな事がありました。受験をテーマにしているテレビを家族で見ていた。その際、「主人公がライバルに負けないぞ!」と頑張っているシーンがあった。それを見た家内がダンスを習っている娘に、「あなたもダンスは、○○ちゃんに負けないぞと思って頑張っているの?」と聞いた。娘は、「うーん。特に○○ちゃんより上手になろうって考えた事もない。」と答えた。それを聞いた妻は、急にプちっと切れて、「そんな事じゃ、上手くならないよ。目標をちゃんと持たないといけないのよ」と娘に説教を始めた。娘にとっては、とんだトバッチリだ。(全然関係のないドラマから自分の目標のなさに話が展開されてきたのだから)娘は下を向きながらバツの悪そうな顔で、黙って説教を聞いていた。

娘さん可哀想。こんなお母さんいやだな。

 夢や目標をもつことが推奨されてる世の中にあって、夢や目標が無い、ということは、なんかやる気がないとか、元気がないことの証拠みたいにとられがちで、なんとも肩身が狭いですよね。
 しかし、だからといって無理矢理、夢や目標を得ようとして、出口のない自分探しに行っちゃったり、逆に夢がないからといって完全に諦めモードに入ってしまったり、はたまた荒唐無稽な夢にとりつかれて、周りに迷惑をかけたりするっていうのは不幸なことですよね。このあたり、良い表現がありました。

モチベーションアップを行う為に、人類が発明した「目標」「夢」というツールがマイナス作用し始めている人達も大勢でてきています。どんな素晴らしいツールも副作用がありますからね。娘などを見ていると、考えてしまいます。

 確かに「目標」や「夢」って、そもそも何のためにあるかっていうと、良い意味でのやる気を引き出すためにあるのであって、その部分が阻害されるのは本末転倒っていうことですね。人類が発明したって言い方、カッコイイです(笑)
 僕自身、ここまできてやっと自分がやりたいことがおぼろげに見えてきたくらいですからね。大学に入るときも、1つに絞ることが出来なかったから、とりあえずつぶしがききそうな所に来たくらいですし。小さい頃に無理矢理持たされていたらどうなっていただろうな。

だけど、お父さんは、一つだけ目標はある。これだけはいつも意識している。「目の前の仕事を徹底的に楽しもう!全力で楽しもう!」という事。そうしているうちに、楽しそうな可能性や夢、気持ちがワクワクする目標が見つかってくるんだ。

 そうですね。夢が特に見つからなくても焦らずに、色々な可能性を考えつつ、目の前の仕事を徹底的に楽しむ。これが一番いい道な気がします。こんな台詞を言えるお父さんカッコイイ!

 ・・・どうでもいいけど、まだ娘と一緒に風呂に入ってるんだな・・うらや(ry