救いようのないやらせ

「善意のボランティア」をペテンにかけた江原啓之とフジテレビ:【2ch】ニュース速報アワーズ

長文なので一部書き出し。・・・元ソースは週間文春なので、権利的にはまずいかも。皆さんよかったら買ってあげてください。

孫悟空に扮した香取慎吾とゲストが「ハッピーサプライズ」を仕掛けて一般人を喜ばせるという企画で、そのうちのひとつが江原啓之の“素人スピリチュアル・カウンセリング企画”だった。そこで霊視を受けることになった美容院経営のAさん (50歳女性)。選ばれた理由は善意のボランティア活動であった。Aさんは父の死後、美容院と同時に10年以上リンゴ園を経営。'04年には新潟県中越地震の被災地の子供たちに、'06年にはイジメで悩んでいる学校などに向けて、リンゴと手紙を送っている。
番組は、そんなAさんに悩みがあるのだと提起する。<リンゴ園の経費がかさみ、肝心の美容院の経営が苦しくなってきたのです。こんなとき、お父さんが生きていれば何て言ってくれるだろうか>そんなAさんを心配した美容院スタッフの手紙により、香取慎吾が立ち上がるという“体裁”で番組は進行する。

(中略)

そしてAさんに、次のような“ドッキリ作戦”を決行するのだ。

  1. 「講演会の依頼が来た」とウソをつき、Aさんを東京に呼び出す。
  2. 何も知らないAさんの前に、講演会の司会だと言って香取が登場。有名人との思わぬ遭遇にAさん喜ぶ。
  3. かつてAさんからリンゴを送られた被災者たちも駆けつけていて、Aさんを大拍手で迎える。
  4. 香取が、講演会はウソだと暴露。江原が登場し、亡くなったAさんの父親の声を聞かせる。

そして最後に、江原の話に目を潤ませているようなAさんを映し出し、<亡き父のメッセージによって心の迷いが晴れたAさんに、いつもの笑顔が戻りました>しかし、実はこれ、大ウソなのである。まず、Aさんの美容院は決して経営難ではない。デタラメな霊視に笑顔になるどころかAさんは憤慨、江原を睨み反論するが、番組ではその場面は一切カットされ、リンゴをもらった人たちの感謝の拍手に涙したAさんを、江原の言葉に涙したかのようにつなぎ合わせている。Aさんは番組放送後、地元で「経営難の美容院」と囁かれ、人間関係もギクシャク…。

これはまさに外道・・・。やらせ、演出で許されるレベルを完全に超えてる。
TVのスタッフをやってる人が言ってたけど、100%実際の話を、時系列まで変えずにそのまま番組を作ろうとするとけっこうつまらなくなるので、どうしても何かしら演出が入ることはよくあるそう。だから当事者達の為になるのであればそこまでは許しても良いんじゃないかと思うんだけども。これは完全に当事者無視で「感動的な話」をほぼ全部でっち上げた挙げ句に迷惑までかけてるんだからもう救いようがないですな。