原子力

今日はちょっと科学の方に振った話題を。
単に出かけていて、よそのサイトにこの前貼ったコメントを
改訂して再利用の、エコ更新なわけなんですけども…。


最近、制御棒が落ちたり、検査の数値を書き換えてたとかで
原子力発電所が取り上げられてますけども…。


webmasterは原子力にどうも縁が深いようで、
親が電気関係の仕事だったので、小学生の時分から
原子力やら核融合やらの話を聞かされて育ったせいか
素人のくせにエネルギー問題には一言持っていたりします。


専攻も放射線って名前が付いてますし、
実験で放射線照射装置も扱いますし、放射性物質も使います。


日本はこの原子力関係の取扱に関する法律が特に厳しく、
例えば、大学の放射性物質を取扱う実験室では、
実験に従事する人は全員、取扱についての講習を受けたり、
定期健康診断を受けたり、被曝量を記録したり、
まことに細かい作業が義務づけられてます。


実験に関しても、放射性物質を誰がどれだけ使って、
どんなゴミが出たか
(しかも可燃物、難燃物、液体と分けて)すべて記録したり
実験室が放射能で汚染されてないか定期的にチェック
(これまた記録)したり、もう記録記録のオンパレード。
もう、めんどくさいことこの上なし。


しかも真面目にやらないと、たまに文部科学省から
抜き打ちで査察が入って、もし数値が間違っていたりしたら
ネチネチと小姑のようにお小言をもらうというペナルティが(笑)


担当する係の事務員さん(女性にあまり人気がない)も
このときばかりは皆の尊敬のまなざしを受けます。
webmasterは去年、たまたま書類を持っていったときに、
丁度役人の査察の最中だったようで、事務員さんが
2人の査察官相手にネチネチとやられている場面に
遭遇しましたが、…ほんと小姑そのものでした(笑)


だから書類のデータ書き換え、とか言われると、
なんか現場では、ニュースで上がらないようなことが
いろいろあったのだろうなぁとか想像したりするのですけど
まあ、決まりは決まりですし、守って欲しいものです。


そう、近畿大学に、小さな研究用原子炉があるのですが
webmasterはその稼働中の原子炉の中を覗いたことがあります。
原子炉といっても、主力は1ワット。お茶を沸かすのにも
使えない、かわいいものなんですけどね。
相撲の土俵ぐらいの底面積で、高さは4mくらいの円柱形でした。
その図体で1ワット。単3電池2本に負ける。なんとも奥ゆかしい…

なのでフル出力で暴走させても、爆発しないのじゃないかなぁ。


こないだ、たまたまWikipediaで原子炉の項目を
調べる機会がありましたが、
そのとき、目が飛び出るほどびっくりしました。


何に驚いたかというと、かつて地球上に、天然の原子炉が
存在したって書いてあること!! ええ〜マジですか!!


何でもガボン共和国のオクロってところで、20億年前に、
放射性ウラン、制御棒のかわりの鉱石、そして、
冷却水のかわりの地下水の流れが奇跡的に揃った地下構造が
たまたまできて、数十万年間、メルトダウンすることなく
核反応が連鎖してたそうです。もう奇跡です。


そして今では核廃棄物の管理の分野に、
生きた資料を提供してくれてるそうだとか。


すげぇ!! 超かっけー!!
やっぱ自然はすごいですね。
だけど、生き物も負けてはいませんよ。


放射線抵抗性細菌というのがいるんです。
ガンマ線で滅菌・・・したつもりの缶詰が腐り、
原因をしらべたら、その中に何と生きている菌が見つかった!!
という、すごい登場の仕方で見つかった伝説の菌です。

大腸菌やヒトでは、30グレイ程度の放射線量で死に至るが、
Deinococcusは5000グレイ程度の放射線に対して耐性を持ち、
増殖が可能である。

http://www.baiyou.jp/doc_files/page/column/0012.html


・・・もはやこいつ、地球上生物じゃないのでは?と
疑いたくなりますね(笑)