再生医療と美容整形

こんなニュースがありました。

http://www.asahi.com/science/update/0527/OSK200705270023.html

再生医療って、例えば細胞片から特定の臓器そのものを再生するとかは遠い未来の話という認識だったけども、アルツハイマー等、正常な細胞が減った事で症状が出る病気に関しては、このようにして増やした細胞を注入してやる事で、ある程度改善を図れるかもしれないという、現実味のある話になって来たのですね。すごい。まぁまだクリアすべき課題は多いのだろうけども、がんばってほしいものです。


とまあこう書いていたら、なんともう既に応用されてる分野があるのですか!美容整形の分野では、もう再生医療の技術を使っているところもあるみたいです。


まず目尻とかのしわを目立たなくす手法として、患者の耳たぶの裏から米粒大程度の細胞片を切り出し、あとその細胞の栄養のために血液を200mlほど採取し、1ヶ月培養、繊維芽細胞を増やし、それをしわの部分に注射する。するとその部分の細胞の数が増え、結果的にコラーゲンもたくさんでき、しわが目立たなくなる、そんなことをやってるところがもう実際にあるそうです。


あと豊胸。太ももから脂肪組織をとり、そのなかの幹細胞のみを取り出し、培養して濃縮、そしてそれを乳房に注入する。こちらも注入した細胞が2ヶ月ほどかけてゆっくり定着し、その間に血管やら脂肪やらが再生、その結果、自然に胸が大きくなる。(しかもなんとこちらは東大の形成外科が開発に関わってるとのこと)


…まったく、"胸なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです!" なんて言ってる場合ではありませんな。理学部の頭はやっぱりお金儲けとは別の思考回路なようで、こんなのまったく思いつきもしませんでした…。確かに言われてみたら、この方法で一応効果は狙えそうですね。怪しい健康食品なんかよりよっぽど効果的だろうし…。しかしもう実際にやってるとは…。感染症とかの安全面は大丈夫なのかなぁ。美容整形だから、普通の医療手術とちがって、ちょっと基準が甘いのだろうか。それにしてもすごい時代になったもんですね。



・・・ところで、全く手を加えないのを天然、既存の術法で大きくしたものを人工とすると、これは何になるのだろう・・・養殖とk うわなにをするやめr...