赤色の蛍は通常の3倍?

やっぱり生物学やってますと、気になるんですよね。"蛍の光る色って、なぜあの緑がかった色ばかりなんだろう?たまには別の色に光る奴がいないのかな?"って。さすがは日々科学的探究心あふれる生活をしているだけあります。

そこから、

  • "突然変異体でそんなのいないのかな?"
  • "いや、遺伝子操作で作ったら面白そう"
  • "赤、青、緑の光の3原色をそろえて、フルカラーホタルディスプレイを…"

というふうにどんどん変な方向へいっちゃうと、マッドサイエンティスト認定を受けてしまいますが(笑)


普通の日常会話ならそこで終了するんですけど、この日は違った。なんとちょっと調べてみたら、我が国が誇る世界最先端の放射光実験施設 Spring-8利用者情報ページ 2006年11月 に、ホタルの発光酵素についての研究成果の報告書がありました!! 京都大学大学院薬学研究科の中津さんという方。めっちゃ身近です。しかもレポートを読むと、イントロのところに、

1991年に、キッコーマン(株)の梶山さんという研究員が、ゲンジボタルの発光酵素(ルシフェリン)の286番目のアミノ酸をセリンからアスパラギンに変えると、発光色が赤色になることを見いだした。

と書いてあるではないですかっ…!!みなさん赤色のゲンジボタルですよ!!科学的に可能なんですってよ!!シャ○専用ゲンジボタル。うはぁ見てぇ〜! まぁ、ホタルの遺伝子を直接組み換える技術がまだ無いだろうから、じっさいに赤く光る虫を作るのは難しいんだろうけど。想像してみると楽しいものですね。