アクアポリン

金曜日の夜、何気なく喫茶店朝日新聞を読んでいたら、見覚えのある言葉がでかでかと新聞の1ページを占領しているのに出会いました。

第五回 アクアポリン国際会議市民公開フォーラム
“健康と水を考える”
〜 アクアポリン研究を通じ、水の持つ機能を探る 〜

こんなタイトルが上部を占領してて、学者さんがしゃべった内容がつらつらと書いてあるんです。

説明しよう!

  • アクアポリンとは、生物の細胞膜表面に存在する膜タンパク質の一種で、水だけを選択的に透過する性質を持つのだ!
  • なんせ生物の60%を占める水の出入りを制御しているので、めっちゃ重要な働きをしていると考えられているのだ!
  • ちなみに京大理学部の藤吉先生は、このアクアポリン(数種ある)の中のAQP6というタンパク質の研究をされているのだ!
  • 最近の藤吉先生の話は、何でも途中からアクアポリンになってしまうので、ちょっと食傷ぎみなのだ!


アクアポリンなんて、大学院に行ってから存在を知ったくらいなので、こんなマニアックな話題がなんでこんな一般紙に…と思ったら、端の方に小さくこう書いてありました。

【広告特集】by 日田天領水

広告かよ!…ようやく納得しました。しかし、ミネラルウォーターの日田天領水がわざわざこんな全面広告をぶって、しかもアクアポリンなんてマニアックなものを何で・・・と思ったら、

人体の60%は水です。血液に至っては83%です。
無農薬野菜を選んだり、添加物を気にしたり。それなのに、どうして水は選ばないのですか?

なるほど!そういうことですか!高品質な日田天領水を飲めば、体の60%が高品質になる訳ですね(笑)

第5回アクアポリン国際会議では、日田天領水が公式飲料に認定されました。

公式飲料(笑)きっと会場では飲み放題だったんでしょうね。羨ましい。

そこで、日田天領水を含む複数の水を集め比較研究を行ったところ、
水の種類でアクアポリンの働きに有意の差があることが確かめられました。

Σ(゚Д゚;)マジデスカ ...
ポスト・マイナスイオンな香りがプンプンする*1のですが…でもわりと表現に誇張が入らないよう、気を遣ってる形跡が見受けられるあたり、彼らは賢いですね(笑)今後の展開が見逃せません。



 

*1:最近見かけないんですけど、一時期、日田天領水には生物に有害な活性酸素を除去する、活性水素が含まれている!なんてのがテレビとかでやってまして。活性水素で健康に!なんてコンビニにPOPが貼られる始末で。最近取り締まりが厳しくなったから、そっちで売るのは止めたのかな?