交通事故死減少の理由

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07年の交通事故死、54年ぶり5000人台 - 泥酔論説委員の日経の読み方

日経をはじめマスメディアは警察庁のキャンペーンのまんま、あたかも飲酒運転などの厳罰化が奏効しているが如き報じ方をしています。しかし、死者数が減ってきているのは道路や信号の整備、自動車の安全性改良、あるいは交通教育や安全装備の普及など様々な分野での努力の結果であると思うのです。
酒酔い運転していた福岡市の職員が衝突した車が、橋から落ちて幼い子供3人が死亡した事故がありました。確かにセンセーショナルな事故で、マスコミは連日のように大騒ぎしていましたけど、どうやら裁判所は危険運転致死傷罪の適用を見送る方向です。
交通事故統計を見てみると、交通事故死者数の構成における酒酔い運転の割合はせいぜい数%程度です。今でも大きなパーセンテージを占めるのは、漫然運転や脇見運転や安全不確認だったりするわけで、飲酒運転や危険運転を厳罰化したから死者数は激減したとは単純に言い切れないでしょ、ということですね。

なるほどです。確かにリンク先を見ると、酒酔い運転による死亡事故件数の割合は1.7%。これじゃロジックは成立しませんな・・・。交通事故全体の件数を警察白書で見てみたら、平成12年から17年まではほぼ横ばい、それから18年、19年と毎年約6%ずつ下がっているので、去年施行の法律とは直接関係なさそうです。やっぱり様々な分野での安全対策の結果なんでしょうね。そういえば近所の交差点でも、事故対策の改良工事やってました。信号も増えたし、急カーブも無くなったりしてました。こういう地道なのが効いたと見る方がやはり説得力ありますね。