粘菌に北海道の交通網を解かせる

今年のイグ・ノーベル賞単細胞生物の粘菌に迷路を解かせた研究で北海道大の中垣教授らが受賞したのですが、その話題を取り上げた以下のエントリが面白かったのでリンクを。

今回の日本人学者へのイグ・ノーベル賞授与で「交通生物学」という新しいジャンルが開拓された。 - とれいん工房の汽車旅12ヶ月

受賞あいさつで、中垣氏が「日本の辞書で単細胞は頭が悪いと書かれているが、単細胞はわれわれが考えてきたよりずっと賢い」と話すと、数百人の観客から拍手と歓声を浴びた。(共同通信 2008/10/03)

かっこいいセリフですねぇ。僕もこんなセリフ言ってみたいなあ。

また、中垣先生はこの研究を応用(?)して、粘菌に北海道の交通網を設計させる実験も行ったようです。

北海道の形をした寒天の培地を用意し、札幌や旭川、函館といった主要都市の位置に餌を置き、粘菌の動きを見る。

完璧ではないにしろ、現実の道路・鉄道網と結構似ている様子。人間の活動も結局は移動距離やら何やらを最適化するように動くという点では、粘菌と変わらないのかも知れませんね。