きつねとたぬき

東京にちょくちょく行くようになって覚えたこと。

  • 大阪で「たぬきそば」と言えば、「きつねうどん」の麺がそばに変わったものが出てくる。
  • 東京で「たぬきそば」と言えば、「かけそば」に天かすがかかったものが出てくる。

たぬきの定義に地域差が見えて面白いですね。大阪では、麺がうどんからそばに変わるときに、「きつね」が化けて「たぬき」になった、という洒落たネーミングだったと記憶しているのですが、東京では語源は何なんでしょうね?天かすしかないのに、ちゃんと具があるように騙された感があるところを、「たぬき」に化かされた、とかけているのでしょうか?その辺詳しい方から教えてもらいたいところです(笑)
しかし、大阪で「冷やしたぬき」と言えば、「冷製きつねうどん」が出てくるので事態は複雑化します。うどんかそばかできっちり区切れないのですよ。これは科学者としては気持ち悪い。うーん。あ、あくまで「温かいきつねうどん」がベースにあって、そこに何らかの変化が加わると「たぬき」になってしまう、というのはどうでしょう?*1これで系統分類学的にはすっきり。

あ、忘れてた。東京で「冷やしたぬき」を注文するとどうなるのだろう・・・

●追記

京都で「たぬきうどん」と言えば、具にきざんだ油揚げの上から葛あんをかけたものがでてくるそうです。ややこしい…。だけど、「温製きつねうどん」ベース仮説には合いますね!系統樹書いちゃおうかな(笑)

*1:大阪麺類ネーミングの「温製きつねうどん」ベース仮説として denature に投稿中