授乳時のケータイはやばい?

授乳時のケータイで子どもは壊れる (ベスト新書)

授乳時のケータイで子どもは壊れる (ベスト新書)

本屋たまたま見かけました。ひょっとして電磁波がどうこう言うのではあるまいなと思って警戒しながら本をめくると、そういう怪しい話ではなく、子供の言語コミュニケーション能力の発達の邪魔になるのではないか?ということでした。以下ネタバレになるけど一部要約。

赤ん坊は外界からの刺激をどんどん吸収して、短期間に言語能力やコミュニケーション能力を発達させるので、このときどういう言葉をどういうシチュエーションで子供に与えているかが重要となる。母親や身近な人から赤ん坊に直接向けられる言葉なら、何も知らない赤ん坊の脳にとって処理しやすい。自分と他人との直接的なコミュニケーションだから。だけど「授乳時のケータイ」から聞こえる母親の他人との会話は、双方向のコミュニケーションではない。母親だけのセリフしかないし、相手の表情も状況も赤ん坊には理解不能。なので赤ん坊の脳は処理不能の刺激に混乱するのではないか。コミュニケーションが苦手だとか、集中出来ない子供の増加の背景にはこういう赤ん坊の周りのコミュニケーション能力育成環境の変化があるのではないか?

その部分だけ読んで、なるほど一理あるかもと思いました。あとは筆者が実践して来た育児法がつらつらと書いてありましたが時間の都合で割愛。
しかし、ADHDだったりとかコミュニケーション苦手な子供の増加とどこまで関係あるかどうか正しく証明するのは難しいでしょうが、なんとなく、赤ん坊がある程度大きくなるまでは、ケータイやテレビ等からの音声がコミュニケーション能力獲得を阻害しないか気をつけた方がいいかもしれないなぁと思いました。